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魔法少女猫X二巻をお買い上げいただきありがとうございます。
まだ購入していない方でこれから購入される予定がある方にはネタバレ的要素を含みますので
お気をつけて読み進めください。
ドラゴンエイジ本誌と単行本を買っていただいた方にはすでに気づいてる方もいらっしゃるとおもいますが
台詞の一部が置き換えられています。
単行本用の台詞の選定に関してはおりもとみまなは一切関わっておりません。
そこで、HP上で雑誌掲載時との比較ページを作ることにしました。
まぁこんなことにやきもきしてるのは
作者だけかもしれませんし
こういうことを書いても
さぶいギャグの説明をされているようで何もおもしろくないかもしれませんけど
一応作者のやりたかったことはこうだよ、という意志だけを残しておきます。
台詞が書き換えられたのは6話 馬と正義
北海道で有名な種馬の子として生まれたハルウララ2号
父の種馬の血を引いたのか
メスなのにおちんちんがついています。
雑誌掲載時にはふつうに「ふたなり」と書いて載っていたのですが
単行本収録時にもっと上の方からこれはいかんと言われて
伏せ字くらいですむのかと思っていたら愕然
両刀遣いなんていわねぇ・・・・・!
設定ではこの男の子ヤマト君はオメガストアという成年雑誌を
ゴミ箱から拾って読んでますので、「ふたなり」という言葉が非常に素直に出てくるはずなのですな。
そして、あとから出てくるシーンのための言葉の説明にもなってます。
女の子+ちんちん=ふたなり ノットイコール オカマ
ふたなりを知らないお子様にもちゃんと読めるような配慮をしていたと思っています。
なぜなら少年漫画家というのは無垢な少年達にはじめに言葉を与えるものなのですから!(偽善)
直した人には相当迷わせたと思います。あかほりさとるがふたなりをアンドロギュヌス両性具有と表現していたのが業界標準なのですが、すでにコマの左上で「あかほり作品なら両性具有な」と入れてる時点で使えません。
しかしそれは当然で僕もこの台詞は「ふたなり」以外の言葉を入れると破綻するように作っていたのです。
あっさりと不自然な感じになりました。
で、このハルウララ2号(通称ウマコ)は種馬の本能からかメス、オス、男、女問わず、子供を作ろうと持ちかけます。
最終兵器彼女からのみ学んだ嘘北海道弁がくらくらしますが
アイノコです。ハーフの人に使えば差別用語です。それは知ってます。
しかし歴史物で当時の時代背景を考慮して差別語が使われているものは存在します。
魔法少女猫Xは世界観が「獣人は家畜」というものですから
この世界観では合鴨や合い挽きの延長線上でこの言葉が使われるはずと思ったんです。
とくにウマコは競走馬の掛け合わせの産物ですからこういう異種間で子供を作ることに対して
あまり抵抗がないわけです。
で、単行本版の「子供・・・」だと意味が重い気がします。下のコマの子供というのは猫と馬の子供と言ってますから
いいですけどいきなり「子供作るべ」、だと、うーんニュアンスがぁ・・重い。
子供を作ることの重要性がわからずに気楽に子供作って炎天下の車にほっぽり出して死なせる。みたいなノリになってます。ウマコ
猫と馬でガキができないってのも遺伝子的にできないというテーマをはらんでます。
というか、この場合の置き換え語を教えてください。豚とイノシシの○○はイノブタ
子供でいいのかなぁ・・・いや・・・・・・ぁ。ハーフかなぁ・・・。
豚とイノシシのハーフ&ハーフはイノブタ
しかし言葉狩りというのは言葉の意味合いをとらえずにダメ出しをする物ですからこれに関してはしょうがないといえます。差別を助長するといわれたらぐうの音もありません。
というわけでいろいろ調べた結果この言葉に関しては作家オフィシャルでは「混血種」という置き換えをしたいと思います。
「ペケさん、混血種作るべ」「猫と馬の混血種が生まれるしょや」
さて、そして
この回のオチです。
ジャンプで掲載されていた変態仮面のパロディですね
パロディをやった経緯は
奥田ひとし先生が天地無用の漫画の中で魁男塾の江田島平八のパロディをやってたから。
というわけで俺もやりました。
最初にふたなりという言葉の説明をしているのでこのシーンだとすんなりおもしろがれるはずです。
というか僕はこのシーンを描くためにこの漫画を描いていたと言っても過言ではないです。
変態仮面を知らない人に一応説明をしておくと、週刊ジャンプであんど 慶周先生が連載していた作品で 顔にパンツをかぶった変態仮面が悪人を懲らしめる話。その懲らしめ方が・・ 悪人がお寿司を食べていたとすると「あれ?俺おいなり寿司なんて頼んだかなぁ?」「ム、このいなり寿司取れないぞ」そのひとがいなり寿司だとおもっていたのは実は変態仮面のキンタマでそこで 「それはわたしのおいなりさんだ」となって「ひぇえっぇぇっぇ」と。 |
ふたなりさんという語幹の響き。おいなりさんにかぶせた妙技。
上連雀先生には及ばないにしろふたなりという物をここまでライトに取り扱った作品は珍しいのではないかと思ってます。
しかし単行本は「両刀遣い」との連携も取れていなくそれ自身がおもしろいかどうかもわからない言葉。
男性自身。
伊集院光がラジオで「ちんぽ」を放送規定上言い換える場合に
「オティティーヌ」とか「オティンポロン」とかに言い換えるのとまったくレベルが違います。
仮に「それが私のオティティーヌだ」とか「バリカタフタチンピョロンだ」とか「ビンビンちゃんだ」とかに直すならこのページのおもしろさは維持されたかもしれませんが、これでは読者もどう反応していいかわからないと思います。
つくづく自分自身で、この言葉の変換に関われなかったのは痛かったなと思います。
ふたなり文字の上にぐしゃぐしゃとかいてピーッと入れてもいいんですが
女性器限定だろうしなぁ・・
ふたなりという言葉を知らない人には何のことだかわからないだろうし。
まぁこれは僕の主観ですが・・・
ふたなりとかそんな言葉を差し替えるよりこの漫画にはもっと大きな問題点が
たくさん含まれてると思うんですが!
ドメスティックバイオレンス奨励漫画とか!実名が出てたりとか!
デジコとギャラクシーエンジェルがブロッコリーの雑誌にうつってから
腹いせのようにデ○コの巨大看板を漫画の中でぶっ壊したりとか。
さて、最後
まぁ。これも直されました。
「私と混血種作るべ」にしましょうかな